「渋味・苦味・うま味」独特な味わいをもつ「緑茶」
日本人が古くから親しんできた飲み物。
自宅で「急須で入れて飲む」家庭も少なくなってきてしまいました。
しかし、その緑茶の「味わい」の中には、沢山の栄養効果があると、近年また注目をあびています。
今日は、緑茶の基本と「緑茶」のダイエット効果を紹介します。
緑茶の基本
ツバキ科ツバキ属の常緑樹「チャノキの葉」から作られるお茶の一種
摘み取った茶葉を「加熱すること」によって「発酵」を妨げた不発酵茶が緑茶
発酵させたものが「紅茶」。実は同じ「チャノキの葉」から作られているんです。緑茶は栽培方法や製法によって様々な種類が存在します。もちろん緑茶の種類によって味わいや香りに違いがあります。
緑茶の種類
煎茶
程よい渋みと爽やかな香り、すっきりとした飲み口が特徴。日本で最も一般的な緑茶の種類。
深蒸し煎茶
手揉みの作業のうち「蒸熱」と言われる生場の酵素を、失活させる工程を通常の「煎茶」より2~3倍に長くしたお茶
長く蒸す事で、渋みが抑えられ甘みが増しますが、新鮮な爽快感は少なくなり、香りは弱くなります。
玉露
渋みが少なく「深いコクと旨み」が特徴。全国で約270tで日本人一人あたりに換算すると2g程度しか生産されない高級茶の代表
番茶
私たちが最も飲むお茶。「晩茶」とも書くように、晩い時期に摘んだお茶の事。
現在では「硬い葉や古葉」で作られたお茶の色は「淡く・透明度が高い」ため、ペットボトルのお茶の原料としても多く利用されています。
抹茶
茶臼などを使用して「碾茶」を粉末状にした緑茶。茶道に用いられる以外にもお菓子に利用されることも多い。
ほうじ茶
茶葉を焙煎し作られる緑茶。色は茶色く、香ばしい香りが特徴。
玄米茶
番茶や煎茶に炒るなどした玄米をブレンドした緑茶の一種。すっきりとした味わいと香ばしい香りが特徴。
緑茶の3つの成分効果
カテキン(渋み成分)
・血中コレステロール低下
・体脂肪低下
・がん予防
・抗酸化予防
・虫歯予防・抗菌予防
カフェイン(苦味成分)
・脂肪燃焼効果
・利尿作用
・二日酔防止
・持久力増加
テアニン(うまみ成分)
.リラックス効果
.神経細胞保護用
病気の予防効果
がん予防
・緑茶に含まれている「ポリフェノールとカテキン」が細胞のガン化を予防し「ビタミン類」が発ガン物質を抑える効果
動脈硬化や脳卒中予防
・血圧上昇を抑える効果があり、「善玉コレステロール」が体内に増え「動脈硬化」を予防する働きが期待できます。
虫歯予防
・お茶に含まれる「フッ素」には、歯を強くし、虫歯にならないための抵抗力をつける働きがあります。また、お茶に含まれる「タンニン」の殺菌作用で虫歯になりにくいのです。
老化予防
緑茶には、体内にできる「フリーラジカル・過酸化脂質の生成」を抑える成分が「ビタミンE」の約20倍も上回る効果があります。
さらに「強い突然変異抑制作用・抗酸化作用」もあるといわれています。
緑茶のダイエット効果
脂肪を燃焼させるためには「代謝」が必要ですが、「カフェイン」を摂ることで、脂肪を代謝する酵素である「リパーゼ」を活性化する事ができます。
カフェインには熱を作り出し、体温を維持する「褐色脂肪細胞」を活性化する作用があり
「蓄積された脂肪を体外に排出させる効果」
「コレステロールや血糖値の上昇を抑える効果」も期待できます。
また、利尿作用があるので「むくみ」対策にも有効と言えます。
「カテキン」は肝臓や筋肉での脂質代謝を促進させる効果があり脂肪燃焼に効果的です。
効果をあげる3つの飲むタイミング
食前
・食事で摂取した「糖や脂肪」の吸収するのを抑える効果
・空腹感を抑える事ができ、食べ過ぎ防止に効果的
食後
・食事で摂取した「糖質や脂質の吸収を抑制する」効果
・血糖値の急上昇を防ぐ効果
・インスリンの分泌を抑え「脂肪の蓄積を防ぐ」効果
運動前
運動30分前に飲む事で「カフェイン」が脂肪を分解した頃に運動が出来るので、脂肪燃焼の効率が上がります。また、暖かい緑茶を飲むと、代謝アップ効果も期待できます。
カテキンが多い緑茶が効果が高い
有効成分である「カテキン」の量が重要
「カテキン」は成熟した葉よりも若い葉に多く、また玉露の様に光が当たらないと、カテキンの生成は少なくなります。
効果的な緑茶
煎茶>番茶>玉露
緑茶の茶葉を全部摂取できる「粉末緑茶」もおすすめ
カフェインの摂り過ぎに注意
健康維持に望ましいカフェイン摂取量
<成人1日400mg未満> <1回の摂取量は200mgを超えない量>
(緑茶に含まれるカフェイン)(100ml⇒20mg)
一般的な成人(妊娠している場合等除く)の場合 1日湯呑10杯程度はok
また、カテキンは鉄と結合して「鉄の吸収妨げる作用」があるので、「妊娠中・貧血気味」など鉄不足の人は体調を見ながら摂取する事をおすすめします。
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