和食の定番「味噌汁」。味噌汁に使用する「味噌」にはたくさんの健康効果があるんです。
健康を考え「減塩と味噌汁」を控えていませんか??
実は味噌汁を飲む事で、減塩効果があるんです。
今日は味噌汁のもつ栄養と効果を紹介します。
味噌汁の基本
味噌汁の栄養
味噌汁の主原料である「大豆」。
麹を使って発酵させることで、微生物が豊富な栄養素を作り出しています。
発酵という工程が加わることで「大豆」にはない「アミノ酸・ビタミン類」が生成され
栄養が吸収されやすくなり、さらに栄養価が高くなるんです。
ビタミンB1・B2・B6・B12・E・K、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、食物繊維など、多くの栄養成分が含まれています。
味噌汁の塩分は高血圧になる??
栄養価が高くても、「塩分が気になる・血圧が高い」健康を考え減塩を意識して、「味噌汁は飲まない様にしている」という人もいると思います。しかしここ数年の研究では、高血圧とお味噌汁の関係性は否定されています。
「調理での味噌を使う量は少なめにし、味噌汁は血圧に影響しない。」という報告が出ています。
1日に1~3杯の味噌汁を飲んだ場合でも、血圧の平均値はほとんど変化はなく
むしろ味噌汁を飲む事で腎臓からのナトリウム排泄が促され、30%の減塩効果があったそうです。
「大豆の血圧を下げる成分・米麹の腎臓から食塩を排出する成分」
この組み合わせが血圧の上昇を防ぐ効果があるのでは?と現在も研究が重ねられています。
味噌汁の効能
≪腸活効果≫
活性化度の高い消化酵素が豊富に含まれています。
「食べた物の消化吸収を助ける効果・食物繊維が腸のリセット・微生物は腐敗菌や有害な物質を体外に排出する」
味噌汁を摂る事で、腸内環境を整える事ができるんです。
≪筋力アップ≫
たんぱく質は消化されるとアミノ酸になり「BCAA」という必須アミノ酸「ロイシン・イソロイシン」などが豊富に含まれています。
この「ロイシン・イソロイシン」は筋肉のエネルギー代謝や合成を促す効果もあり、プロテインと同じ作用があるといわれています。
≪脂肪燃焼効果≫
大豆ペプチドは血液をサラサラにし流れを良くする効果があります。
「大豆たんぱく・食物繊維・レシチン・サポニン」が体内のコレステロールを低下させ
脂肪の吸収を防いでくれます。
さらに「脂肪燃焼効果、血管の弾力性を保つ働き。」とさまざまなダイエット効果が期待できるんです。
≪アンチエイギング効果≫
味噌に含まれる「ビタミンE・コリン・サポニン・ダイゼイン・メラノイジン」
細胞の酸化を防ぐ働きがあります。
さらにビタミンEには「血液の流れを良くする作用・全身の血流を良くする・老化防止効果」
と飲む美容液とも言えるアンチエイジング効果が期待できます。
≪ホルモンバランスを整える≫
大豆イソフラボンには、女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをしてくれます。
更年期障害、月経不順やPMSなどの症状を緩和する効果も期待できます。
≪便秘解消&コレステロールを下げる≫
≪メラノイジン≫味噌を作られる熟成過程で生成される成分
・メラノイジンの抗酸化作用は、脂質の酸化を防ぎ、コレステロール値を抑える効果
さらに、糖の消化吸収速度を遅くすることで食後の血糖値の上昇を抑え、食物繊維と似た働きで腸内環境を整えて
「便秘の解消効果」が期待できるます。
赤味噌・白味噌の栄養は違う??
赤味噌と白味噌
「赤味噌・白味噌」違いは「見た目の色」
どちらも基本的な原料は同じ≪大豆・麹・塩≫で作られています。
発酵・醸造の過程の中のメイラード反応で「色」が変わります。
「メイラード反応」とは、たんぱく質のアミノ酸と糖が化学反応を起こして「赤みのある褐色」になる。それが「赤味噌」。
その反応を抑えたのが「白味噌」なんです。
赤味噌
大豆と米麹の発酵熟成で作られた米味噌と、大豆のみを使った豆味噌の2種類
「江戸味噌・仙台味噌・田舎味噌」と名前のついた商品が多いです。
赤味噌は辛口のイメージがありますが、辛口と甘口があります。
特に甘目の米味噌の余味噌は
100g中の塩分は5~7g (塩分濃度)は5.5%
と赤味噌の中では低いものもあります。
≪おすすめは朝食≫
・メラノイジン 腸内を刺激し、代謝をアップさせる効果。抗酸化作用も豊富に含む
・イソフラボン 基礎代謝を活発にする働きがある
・ペプチド 抗酸化作用、代謝を上げる
白味噌
100g中の塩分が5%前後と低く、米麹を多く使用してる為、甘みのあるのが特徴です。
≪おすすめは夕食≫
GABA 脳の興奮を抑える神経伝達物質。イライラや不眠を和らげ、ストレス軽減やリラックス効果が期待できます。また脳が落ち着くことから空腹感を減らす事もでき、ダイエット効果も期待できます。
おすすめの具材
◎ワカメ
海藻のヌルヌルは「フコイダンやアルギン酸」という成分
余分なナトリウムを排出する働きがあり「むくみ改善効果」が期待できます。
◎豆腐
豆腐には、脂肪を溜めにくくして、代謝を上げ糖質の吸収を抑える効果が期待できます。
◎しじみ
シジミに含まれる「オルニチン」は、体に溜まった脂肪を燃焼させる効果があります。肝臓の働きをサポートしてくれます。
◎なめこ
なめこに含まれるビタミンBは脂肪燃焼効果。ビタミンDにはカルシウムやリンの吸収を助ける働きがあり、骨の生成を促す効果。
◎長ネギ
長ネギを一緒に摂る事で、ビタミンB1の吸収が良くなり、脂肪燃焼効果がアップします。
◎タマネギ
タマネギのは血液をサラサラにする効果があり
さらに皮に含まれる「ケルセチン」は脂肪の吸収を抑える働きがあります。
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