「コレステロール=悪いもの」
というイメージが強くなりがちですが、コレステロールは細胞膜の維持やホルモンなどの材料となり、体に不可欠な存在ですが、悪玉コレステロールが増えすぎてしまうと健康に影響を及ぼ可能性があります。
今日は「悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げる」7つの食材と食事のポイントを紹介します。
コレステロールの基本
「コレステロール」とは、血液中を流れる脂質の一種。
「LDLコレステロールとHDLコレステロール」の2種類が存在しています。
コレステロールは水に溶けないので「タンパク質」などと結合し、血液に溶けて運ばれます。
LDLコレステロールとHDLコレステロールは「タンパク質」の違いで存在は一緒なんです。
「LDLコレステロール値が高いから気をつけよう」
「コレステロール=悪いもの」というイメージが強くなりがちですが、実は私たちの体にはとても必要な存在。
体はたくさんの細胞から構成され、すべての細胞膜は「コレステロール」でできています。
「脂質・ビタミンA・ビタミンE」などの吸収に働く胆汁酸の原料や、「ホルモンやビタミンD」の原料にもなります。
しかし、増えすぎては体に悪影響をおよぼします。
この悪玉コレステロールは体内で増えていっても、自覚症状がなく、気がつかない間に不調を招く「サイレントキラー」とも呼ばれています。
「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」とは?
・「飽和脂肪酸」とは「脂身の多い肉・バター・ラードなどの動物性脂肪」に多く含まれていて、
これらの食品がコレステロール値を上げるのは『飽和脂肪酸』がコレステロールの原料になっているから
・「不飽和脂肪酸」は血中のコレステロールを調整する働きがあります。
不飽和脂肪酸の中でも「オメガ3」に分類される脂肪酸は
肌や髪を美しく保ち血行を良くする効果が期待できます。
(摂取量は1日1,6~2,4g )
オリーブオイル・亜麻仁油・ココナッツ油・エゴマ油などの植物性油や鮭や青魚などに多く含まれています。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール) 肝臓中のコレステロールを体の各細胞に運ぶ
HDLコレステロール(善玉コレステロール) 各細胞の余分なコレステロールを肝臓に戻す
この2種類のコレステロールが体内のコレステロール値を調整しています。
バランスが崩れてしまうと、血液中のコレステロールが増えてしまうのです。
コレステロールを下げる方法は??
血液中のコレステロールの2~3割は食べ物の影響と言われていマスが「7~8割は体内で合成」されています。
実は、食べ物よりも体内で作られるコレステロールの方が多く
コレステロール値を下げるには「体内でコレステロールが合成されるのを抑える」必要があるんです。
これが中性脂肪を構成しているものです。
体内のコレステロールを下げるPOINT。
・必要以上にコレステロールが合成されない様にする為には「飽和脂肪酸」を摂りすぎない事
・「不飽和脂肪酸」を積極的に摂る事
「LDLコレステロール」が減ることで、血液中のコレステロールの増加を防ぐ事ができます。コレステロールを抑えるためには、日頃の食事の中で「どんな油を摂取するか」がポイント
コレステロールの吸収を抑える食材も組み合わせて食べる
・コレステロールの酸化を防ぐ「ビタミンA・C・E」
・コレステロールの吸収をおさえる「食物繊維」
大麦に含まれる「β-グルカン」という水溶性の食物繊維には「血中のコレステロールを低下させる働き」があり、毎日食べる主食の白米を「大麦ごはん」に変えるのもおすすめです。
コレステロールを上げない食事のPOINT
・肉は脂身の多い部位よりも赤身を選ぶ
・魚を食べる回数を増やす
・調理する時はバターやラードではなく、植物油を少し使う
・野菜をたくさん食べる。特に色の濃い緑黄色野菜
・大豆製品、海藻、きのこなど積極的に食べる
おすすめ食材
オリーブオイル
「一価不飽和脂肪酸」という心臓によい成分が豊富に含まれていて「LDLコレステロールを下げる・おなかの脂肪を減らす効果」も期待できます。
サラダやトーストなどにかけて食べるのもおすすめ。
オーツ麦
「朝食に2杯のオーツ麦」を取ると約6週間でLDL(悪玉)コレステロールが5.3%も低下。
オーツ麦に含まれる「ベータグルカン」という物質が、LDLコレステロールを吸収し体外に排出する作用があるんです。
アボカド
「一価不飽和脂肪酸」には「HDLコレステロールを上げて、LDLコレステロールを下げる効果」
アボカドには「ベータシトステロール(フィトステロールの一種)」が含まれていて、食品から吸収されるコレステロールの量を減らす効果が期待できます。
サーモン
サーモンに含まれる「アスタキサンチン」はコレステロールを減少効果
体内で作ることができない栄養成分「オメガ3脂肪酸」は「血圧を下げてくれたり、炎症を抑える効果」もあり良質な脂質を豊富に含んでいます
サバ(青魚)
青魚の中でもトップクラスの栄養価「サバ」
体脂肪増加を予防する不飽和脂肪酸の一種『EPA(エイコサペンタエン酸)』と『DHA(ドコサヘキサエン酸)』を豊富に含んでいて
体内の血液の巡りをスムーズにし「悪玉コレステロールを減らす効果」があります。
「さば缶」の煮汁には「EPAとDHA]が含まれています。、さらに骨まで食べることができる「さば缶」がおすすめです。
ほうれん草
ほうれん草に含まれる「ルテイン」は1日に1/2カップ摂取する事で「心臓発作の予防」にもなると言われています。
さらに、血管を詰まらせるコレステロールが「血管の壁にくっつきにくくなる働き」もあり、積極的に摂りたい野菜の1つです。
ニンニク
コレステロールを下げる食材「ニンニク」には、血栓を防ぎ、血圧を下げ、感染からも守る働きがあります。
コレステロールの粒子が血管の壁に付くのを防ぎ、血管を詰まらせるプラークを初期の段階で止める効果が期待できます。
≪1日に2~4かけ 生のニンニクがおすすめ≫
LDLコレステロールは運動では減らない?
悪玉のLDLコレステロールが高い人は、運動だけでは減りません。
内臓脂肪のような「中性脂肪」は、運動すれば燃焼し体内で分解する事ができますが、コレステロール値は変わらないんです。
運動と食事の両方からアプローチする事が必要になります。
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