「亜鉛不足」
と聞いてもピンと来ない方が多いと思いますが
実は、私たちの体には「亜鉛」は重要な働きをしていて、不足してしまうと本当に怖いんです。
最近では、コロナ感染後の後遺症の理由のひとつに「亜鉛不足」があるのでは?いう説も
今日は「亜鉛」の働きと亜鉛不足による体の不調と
「亜鉛」を多く含む食材と効率よく摂る食べ方について紹介したいと思います。
「亜鉛」ってどんな働きがあるの??
亜鉛は成人の体内に約2g存在し、主に「皮膚や骨、肝臓、眼球、筋肉」などに含まれ
約200種類以上の酵素の構成成分となり、必要不可欠のミネラルなんです
亜鉛の摂取推奨量 男性:10mg 女性:8mg
(「日本人の食事摂取基準2020年版」より)
「亜鉛不足」になる原因とは?
「亜鉛」は通常の食事をしていれば不足することはないと言われる栄養素ですが
近年、亜鉛不足が指摘されています。さらに、コロナ感染後の後遺症の原因の1つに「亜鉛不足」という説もあるんです。
亜鉛は肉類や魚介類などに多く含まれ、食物繊維や青菜に含まれるシュウ酸は亜鉛の吸収を阻害するため
「肉類・魚介類」を食べないベジタリアン、ビーガンや極端な食事制限によるダイエットなどを続ける
不足しやすいミネラルと言われています。
亜鉛不足は、摂取量が少ないだけでなく、亜鉛の吸収を阻害する食品添加物(ポリリン酸など)を含む
「加工食品・レトルト食品」を多く摂り過ぎるのも亜鉛不足の1つと言われています。
さらにお酒をよく飲む人も要注意!アルコールの代謝似係る酵素である「亜鉛」
お酒を沢山飲めばその分亜鉛が使用され亜鉛不足に知らない間になっていると言う人もいるので気をつけましょう。
「亜鉛不足」になるとどうなるの?
亜鉛不足による症状
・味覚障害
・免疫力低下
・爪・皮膚の異常
・ホルモンバランスが崩れる
味覚障害
舌にある味蕾という器官で食べ物の「味」は感じ取ることができます
味蕾は新陳代謝が正常に働いていると、約1ヵ月のサイクルで生まれ変わりますが、
これをサポートする亜鉛が不足してしまうと味覚障害が起きてしまいます。
免疫力低下
亜鉛は免疫機能に関わる細胞の働きにとても影響があり、不足してしまうと免疫力が低下してしまいます。
爪・皮膚の異常
亜鉛が不足していると、皮膚に「かゆみや慢性湿疹」や爪の異常・脱毛」など様々なカラダの不調が出てきてしまうんです。
ホルモンバランスが崩れる
亜鉛は沢山の酵素の構成成分となり「タンパク質・ホルモンバランスを整える・DNA」などカラダの働きに深く関わっているんです。
亜鉛不足は大人だけでなく、子供や乳幼児にも起こる場合があり、成長障害の原因にもなるとも言われるほど亜鉛は大切なミネラル成分なんです。
「亜鉛」を多く含む食材とは?
亜鉛は全ての細胞に含まれ「肉・魚介・種実・穀類」など多くの食品に含まれています。
特に多く含む食材
<魚介> 牡蠣・鮑・蟹・するめイカ
<肉類> 牛肩ロース・もも・牛レバー
<豆類> 高野豆腐・納豆・えんどう豆
<ナッツ類> アーモンド・ピーナッツ・落花生
<雑穀> 胚芽米・小麦胚芽・オートミール
<その他>卵・チーズ・切り干し大根
亜鉛はどれくらい食べれば摂取できる?
亜鉛を多く含む食材で1食どれくらい食べれば良いかご紹介します。
目安量 亜鉛含有量
牡蠣5粒(60g) 7.9g
帆立3個(60g) 1.6g
牛肩ロース(70g) 3.9g
牛モモ肉(70g) 2.8g
牛レバー(70g) 2.7g
鳥レバー(70g) 2.3g
卵1個(50g) 0.7g
チーズ1個(20g) 0.8g
納豆1パック 0.8g
アーモンド10(15g) 0.7g
食品からの摂取できるのが理想ですが、亜鉛は他の食品成分の作用で吸収率が低下することもあるので
サプリメントと組み合わせてで補うこともよいかもしれません。
*サプリメントを服用する場合、記載されている1日量を守り摂り過ぎないようにしましょう。
食物繊維の摂り過ぎは「亜鉛」の吸収を妨げる!
亜鉛の吸収を妨げる成分「フィチン酸・多すぎる食物繊維・リン酸」
この中でも女性に多いのが食物繊維の摂り過ぎによる亜鉛不足
食物繊維は美容と健康効果の高く、積極的に摂りたい栄養素ですが極端の摂り過ぎは亜鉛の吸収を妨げてしまうので注意しましょう。
また、手軽に食べれる「加工食品・レトルト食品」にも食品添加物(ポリリン酸など)が含まれているので
食べすぎには気をつけましょう。
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