様々な料理に活躍する「大根」
「大根」は「葉」「皮」と捨てることなく食べる事が出来る「栄養満点の野菜」
しかも、部位によって栄養成分も味も全く違うんです。
今日は1本丸ごと美味しく・パワーを活かせる為「栄養と効果」その方法を効果を紹介します。
大根の基本
旬は晩秋から初冬の「大根」
肝臓の働きを高めてくれる「ビタミンC」が豊富に含まれる
しかし、大根のビタミンCの栄養素は部位によって違ってきます。中心部より表面の皮に約2倍も多く含まれています。
<他にも含まれる栄養素>
・ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・食物繊維(リグニン)
・ジアスターゼ・アミラーゼ・フラボノイド・イソチアシアネート
大根のカロリー・糖質は?
≪大根100g≫
カロリー 18kcal
糖質 2,7g
栄養と効果
ビタミンB1 (水溶性ビタミン)
糖質をエネルギーに変える働き。過剰摂取は頭痛・不眠・かゆみなどの症状がでる場合もある
ビタミンB2(水溶性ビタミン)
糖質・脂質・たんぱく質を体内でエネルギーに変える働き・代謝を支える作用もある。
ビタミンC(水溶性ビタミン)
皮膚や細胞のコラーゲンの合成・抗酸化作用。ビタミンEと共に活性酸素から体を守る働き
カリウム
ナトリウムを排出。塩分の摂り過ぎを調節
カルシウム・マグネシウム・リン
歯や骨を形成する必須ミネラル成分
ナイアシン(水溶性ビタミン)
糖質・脂質・たんぱく質などでエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する
パントテン酸(水溶性ビタミン)
糖・脂肪酸代謝に関わっている。
葉酸(水溶性ビタミン)
赤血球の細胞の形成を助ける働き
大根の「葉」の栄養
「β-カロテン」を多く含む緑黄色野菜の大根の「葉」
「葉」部分には「ビタミンC」も根の部分より多く含まれ、根には含まれていない「ビタミンA」(カロチン)も多く含まれています。
特に「カルシウム」の含有量は野菜の中でも多く含まれているので、捨てずに食べてもらいたい部位なんです!
<その他に含まれる栄養>
・ビタミンB1 ・ビタミンB2
・ビタミンE ・カルシウム
・ナトリウム ・リン
・葉酸 ・鉄
大根の辛みって何??
大根の辛み「イソチオシアネート」という成分
この成分は、大根を「すりおろす・切る」ことで生成されます。
大根は部位によってイソチオシアネートが含まれる量が異り、辛みの感じ方も違ってきます。
根の先端に近づくほどイソチオシアネートの量は多く、葉に近い部位の約10倍にもなります。
若い大根ほどイソチオシアネートの量は多く、成長するのにしたがって減少。
揮発性のため、辛みを好む場合は食べる直前におろすのがおすすめ
消化酵素で「胃腸を整える」
大根の根の部分にはでんぷんの消化酵素である「ジアスターゼ」「グリコシダーゼ」などの酵素が含まれているため
「食物の消化を助ける・腸の働きを整えてくれる」効果があります。
「ジアスターゼ」には、焼き魚の焦げた部分に含まれる発ガン物質の解消・高い解毒作用もあり、「大根おろし」が添えてあるのは、こういった効果があるからといえます。
大根の絡み成分の「アリル化合物」にも、胃液の分泌を高めて消化を促進する効果が期待できます。
酵素の働きとおすすめ方法
・アミラーゼ(でんぷん分解酵素)効果
大根おろしをからめて食べる(もち・うどん・パスタ)
・プロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)効果
食材を大根おろしにつけ、よくもみ洗いしてから調理する(肉・魚介類)
・リパーゼ(脂肪分解酵素)効果
料理に添えて、一緒に食べる(焼き魚・鶏唐揚げ・とんかつ・ステーキ・天ぷら)
「大根おろし」は消化を助ける
高い解毒作用がある「ジアスターゼ」
この効果を最も発揮できる方法。それが「大根おろし」
大根おろしには、「ご飯・餅・いも」などを食べ過ぎた「胃のもたれ」もスッキリとさせる効果だけでなく、「でんぷん・たんぱく質・脂肪」と様々なの消化も助ける働きがあるんです。
また「胃酸の中和作用」もあり「胃のもたれ・胸やけ・ゲップ」など胃酸過多の諸症状を改善する効果も。
二日酔いなど、胃腸の疲れを感じる時に、「大根おろし」を摂る事で、 胃の不快感が解消し「ビタミンC」が肝臓の働きを高めてくれます。
おすすめ 「大根おろし」を味噌汁にそのまま入れる「みぞれ汁」
美味しい大根の選び方
ずっしりと重み・曲がっていない・色が白くて皮のきめが細かい・ツヤとハリがあるもの
ひげ根はできるだけ少ないもの
また、ひげ根がついているくぼみを通る筋が「垂直にまっすぐ通ったもの」がおすすめ
保存方法
「根と葉」は切り分けて別々に保存します。
そのままにしておくと、葉からどんどん水分が蒸発し、根の水分が失われてしまいます。
2つに切り、乾燥しないようにビニール袋に入れて密封しから冷蔵庫に入れます。
「立てて保存する」ことをおすすめします
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